2017年1月22日
オフィスより
from 野城
内覧会、三大指摘、覚えていますか。
1.汚れ(過去の記事:汚れあなどるなかれ)
2.キズ(過去の記事:たかがキズ、されどキズ)
3.クロス
今回は3つめのクロスのチェックポイントをあなたにシェアしたい。
まず、クロスの指摘のポイントは3つある。
1.隙間
2.凸凹
3.切りつけ不良
なかでも、クロスの隙間が、指摘としてあがるケースが多いので、ココでは「隙間」にフォーカスしてお伝えしようと思う。
クロスの隙間、どこをチェックする?
隙間は、どういうところに多く発生し、また目立つのか。
ランキングにすることこんな感じなる。
- 壁の4隅、壁と天井のキワ(ともに入り隅と表現する)
- クロスの貼り合わせ(クロスジョイント)
- 建具等(ドアや窓)の枠のキワ
これから、この3つを中心にあなたにお話しようと思う。
入り隅の隙間
これは、多いです。壁の4隅、そして壁と天井のキワを中心にみてほしい。
そして、黒い目地のような状況があれば指摘として伝えて。
これは、クロスの判断では、いちばんわかりやすいよ。
建具等(ドアや窓)の枠のキワの隙間
話しの流れ上、先に3番目をお話するよ。
これは、少し意地悪な気持ちになって見てみるといいだろう。
ココでは、ドア枠や窓枠の周りを見るんだ。と、いっても正面からではない。さっき意地悪な気持ちで、、、といったことを忘れないで!
首を傾けて、枠と壁が接しているところを見るんだ。
特に水周りのドアや窓周りは注意して見てみよう。湿気が多い所は、隙間があるとクロスが剥がれやすい。だから、僕は、お風呂のドア上は、手鏡を使ってチェックしている。
でも、慣れていないあなたは、こんな恥ずかしいチェックはできないと感じたかもしれないね。だから、そんな恥ずかしがり屋さんのあなたに秘策を教えよう!
恥ずかしがり屋さんための、とっておきの秘策!
↓
立会いの施工者の人が、いないところを見計らってチェックする!
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はっははは、、、、。がんばれ!
クロスの貼り合わせ(クロスジョイント)
3つ目はクロスジョイント、一つ目の入り隅の隙間もジョイント言えるけど、これは、面が異なるので違う項目としている。
これは、意外と判断基準が難しいところがあるかもしれない。
まず、指摘の判断基準は、ひとつ目と同じように、ジョイント部分が黒い目地として見えるような時である。
これで良い。
が、しかし、なかには、黒い目地ではないが、ジョイントが目立つことがある。
それはなぜか?
まず、あなたは、壁の近くに立ってみてほしい。
そして、クロスをよくみると、細かい柄が見えるんじゃないかと思う。
そうなんだ。職人さんは、この柄をできる限りズレないように貼る。しかし、若干ズレてしまうと、スジとして見えることがある。
これを補修する場合は、ジョイント部分を一度クロスローラーで押さえる。
しかし、あまり強く押さえると柄がつぶれてしまい余計に目立つ場合があるんだ。



また、貼り替えという手段もある。
しかし、気になる箇所が、壁端部のクロスであれば、該当部分のクロスを貼り替えれば良いが、仮に中央だとしたらどうだろう?
気になるのは右側。しかし、左側は気にならない。右側を揃えたら、今度は左側がズレるようになる。
そして、もし、上手くいったとしても、次は、クロスのロット番号に違いにより、クロスの色合いの相違が発生するリスクがある。
職人なんだから、しっかり貼れと言ってしまえば、その通りかもしれないけど、、、、。
この状態がたくさんあるようであれば、問題かもしれない。
が、しかし、数カ所であれば、許してあげてほしい。
ホントに「これ、だめだろう!? 全体的にクロスの貼り方が雑する」ということであれば、壁一面の貼り替えを指示してもいいと思うけどね。
まず、気になる箇所を話し、施工者の判断に任せる方がいいと思うよ。
「これぐらいしょうがないんです」という、返答があった場合は、「なぜ、しょうがないのか」の理由を聞くようにしよう。
クロスはそれぞれの主観も影響するので難しいかもしれない。
あなたの主観、立会いをする施工担当者の主観、そして、僕の主観もある。
しかし、僕の場合は、主観というよりも、経験の中から得た、一般的なレベルを基準としている。
キズ、汚れ、機能面は、あきらかなところなので、指摘を指示しやすいかもしれないけど、クロスの判断基準は、なかなか難しいところもあるかもしれないね。
内装で、いちばん目にはいるのが、クロス(面積が広いからね)
そして、クロスの貼り方の程度によって、部屋の印象をも左右する(これはホントです)
そう、クロスはとても大事なんです!
あなたの住まいのクロス。
とっても綺麗で、指摘箇所が少なかったら、ぜひ、こう言ってあげてください。
「丁寧で、綺麗にしてくれましたね。とても嬉しいです。」と、
クロスの職人さんは、あなたの前にいませんが、きっと気持ちは伝わります。
それでは、
-のしろ
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